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女はそのひんやりとした風に目を覚ました。
隣ではまだ夫が寝息を立てている。いや、いびきと言った方が的確だろうか。 窓の外を見れば、雲のない青空が広がっていた。今日も暑くなりそうだ。 女は無言で起き上がると、階下に下り、長そでのTシャツとソフトデニムのパンツに着替えた。この季節にしては、あり得ない選択だ。 台所から45Lのビニール袋を引き出し、玄関に向かう。 ゲタ箱から運動靴を引っ張りだし、白い軍手をきゅっとはめた。 さぁ、むやみやたらとはびこっている命を刈り取るのだ…… すべてが終わった後、女は迷いなく風呂場へと向かった。 流れ落ちる汗が目に入ってしみる。Tシャツの裾で顔の汗を乱暴に拭った。 腕がひりひりする。 長袖であったにも関わらず、小さい傷を負わされたかもしれない。 刈り取った命の臭いを振り切るように、女は衣服全てを脱ぎ捨て、シャワーを浴びる。 水音に紛れるように、朝からいったい何をしているんだろう、と呟いた。 とまぁ、それっぽく書いてみましたが、要は朝早くに目が覚めたので、庭の草むしりをしたのですよ。 この陽気で弱っているのは人だけなのか知らないけども、猫じゃらしがもっさもっさと生えていたのです。 そして、抜いても抜いても生えてくるドクダミには殺意すら覚えます。特に臭い。 たぶん、来月にはまた草むしりしなきゃなんないとは思うけど、とりあえず、今日はここまで。 PR |
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