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朝起きて、しばらくして、自分の左手が痛いのに気付いた。
見てみると、中指の付け根、拳を握るとちょうど山になるところが赤くなっている。 さらに見ると、皮がめくれていて、浮き上がった皮の間に、自分のものと思われる髪の毛が挟まっているというよく分からないことになっていた。 覚醒していない頭で、とりあえず、髪の毛を引っこ抜き、傷口を洗う。 鋭利な何かで傷つけたわけではなく、何か固いものにぶつけて、皮がめくれただけのようだ。 問題は、いつ、どこで、この傷を作ったか。 A.寝ている間にごろごろ転がったあげく、何かにぶつかった B.起きてから居間に下りて行く間に、どこかにぶつけた。 むぅ? 起きてから何かにぶつけたとか、よろけたという記憶もないが、起き抜けの記憶ほど曖昧なものもない。 どっちなんだろうなぁ。 PR |
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