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行く当てもなく、JRに乗って、ぶらり「改札から出ないから無賃乗車の旅」に出ました。
海が見たいと思ってJR内房線に乗ってみる。 五井という駅で、「小湊鉄道」と「養老渓谷」の看板が見えたので、後先考えず乗り換え。 この時点で無賃乗車の旅は変更。ついでに海が見たいとか考えてた自分を、忘却の彼方に押しやった。 小湊鉄道は趣のある路線で、切符を買おうとしたら、駅員さんに「もうすぐ発車だから、車内販売で買ってください」と案内された。 後で調べたら、一時間に一本の間隔で運転してた。危なく次の電車を待つとこだった。 一時間以上電車に揺られ、そろそろ養老渓谷駅だと思ってたら、車掌さんに「この車両はドアが開かないので」と前の車両へ案内される。いつだったかタモリ倶楽部で特集してた「ハミ電」なのでした。 山は、それなりに綺麗に色づき、空は雲一つなく、いわゆる放射冷却で寒かった。 出世観音までぷらぷら歩いて、日が傾いてきたので帰ることに。 …気付けば吐く息が白く、自分の軽装を恨むことに。 駅まで戻って、駅の足湯でほこほこしながら、隣で同じくほこほこしている中年夫婦と世間話。 野菜の直売所があって、白菜と自然薯を買いたかったんだけど、分量が…。 食べ切れるのか、持ち帰れるのかと自問自答して、買うのはヤメました。 今日の昼頃、母親から一通のメールが届きました。 長年、飼っていた猫が、亡くなったとの知らせです。 ちょうど、先週末に、両親が旅行に行くというので留守番のため、実家に帰っていました。 食の細さと体の軽さに愕然としたのを覚えています。 なんとなく、今年の冬を越せるだろうかと不安になりました。 時間が時間だったので、もちろん職場だし、大きな打ち合わせを連チャンで控えていたので、忙しかったのです。 とりあえず、トイレに駆け込み5分ぐらい篭ってました。そんで顔洗ってから仕事再開。頭の中から猫のことを締め出して、ひたすら会議資料作ってました。 会おうかどうしようかと迷っていたのですが、一応、お別れを言っておきたくて、実家に戻りました。 タオルにくるまれて、ちょっとうたたねしているようにしか見えませんでした。 でも、お腹が上下していないんです。 薄く目を開けていて、それこそ昼寝を邪魔された時のような感じなのに、撫でても冷たくて固いんです。 とりあえず、気の済むまで、声を上げないように気をつけながら泣きました。 名前を呼んで、おやすみって声をかけて、また泣いて。 小学生の頃から飼い始めて、18年ぐらいになるのかなぁ、結構長生きだったと思います。 今はただ、ゆっくり眠ってくれればと、願うだけです。 |
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