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冷蔵庫を開けたら、それが目に飛び込んできた。
白地にアイボリー。とても慣れ親しんだ1リットルの紙パック。ピルクルである。
自分では買った覚えがないから、きっと旦那が買って来てくれたんだろう。
ここ最近(ずっとか?)、乳飲料が、乳酸菌飲料が、と騒いでいたから、気を回してくれたのかもしれない。
買い物のタイミングを考えると、日曜日に買って来てくれていたはずなのだが、火曜日になって見つけるとは、自分の目はちょっと目的のものにだけ集中し過ぎのようだ。改善の余地がたくさんある。

と、そこまで考えて疑問を抱いた。

これは、本当に私の為に買われたものなのか、と。

自分のために買ったとは考えにくい。旦那がそんなにピルクルが好きだとは聞いたことがない。
でも、私のために買ったのであれば、何かしらの伝言があるのではないか。買ってきてあげたよ、的な。
いや、ここ数日、頭がどこかお花畑に行っているような状態だったから、あっさりその言葉を聞き流しているのかもしれない。そうだ。私は帰ってきた。あいるびーばっく。いや、過去形だから、あいわずばっく。

むむむ、と考え込む。

だがしかし、今現在、私は喉が渇いていて、コーヒーを入れるのも面倒で、目の前に冷え冷えのピルクルさんが鎮座していらっしゃるわけで。

決断にそう時間はかからなかった。
紙パックの封を切り、手にしたマグカップにとぽとぽと注ぐ。底に残っていた麦茶を飲みこむように、肌色の液体がカップに満たされた。
迷わずマグカップを傾ける。
今日のお昼が焼きおにぎりと非常に和風なのは残念だが、乳酸菌飲料は何にだって合う。これ持論。

まぁ、とっとと飲み干してしまって、万が一このブログを見て旦那に文句を言われても「ごめんちゃい」で済ませてしまおう。
そう考えて、私は再びカップにピルクルさんを注ぎいれた。

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