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ジブリの映画公開にあたって、改めて原典を見てみたところ、私自身も忘れていた設定があったり、この記述は!とハッとさせられることもあったので、備忘録的にメモメモ。

①かぐや姫はにょきにょき成長した
「この稚児、養うほどにすくすくと大きになりまさる。三月ばかりになる程によき程なる人に成りぬれば(中略)裳着す」
 要は筍みたくニョキニョキ伸びたので、たった三か月で通常12,3歳になるとする成人の儀式(裳着)をした、と。

②竹取の翁が予想以上に増長した。
「汝が助けにとてかた時のほどとて下ししを、そこらの年頃、そこらの金給いて、身を変えたるがごとに成りにたり」(月の使者の発言)
 月の使者が、助けになるようにとお金を(竹の中に)あげたら、十余年の間に別人みたいになった。ぶっちゃけると養育費をいいように使い過ぎ?

③かぐや姫の罪と罰
「かぐや姫は罪をつくり給えりければ、かく卑しきおのれがもとに、しばしおわしつる也。罪の限り果てぬればかく迎うるを(以下略)」(月の使者の発言)
 なんか罪を犯したので地上に落としたけど(流刑か?)、償いの期限が過ぎたのでこうして迎えに来たとかなんとか。こんなことを月の人が翁に言っているわけです。
 ただ、微妙なのが、月を見上げて泣くかぐや姫に翁が理由を尋ねたシーンでは
「おのが身はこの国に人にもあらず。月の都の人なり。それを、昔の契りありけるによりなん、この世界にはもうで来たりける」
 なんてことをかぐや姫が言っているのがどうにもこうにも。契り=契約・約束という遠回しな表現を使っているのは、やはり罪を犯したことを翁にごまかしているとしか思えなかったり。ま、最終的には月の使者がバラしちゃったんだけどな。


さて、そのうち映画館にも足を運ぶとするか。

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