× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 見てきました。 レディスデーに感謝感謝です。 ネタバレなしの感想だと、まぁ感覚的な話になってしまうのですが、ほっこりキュンで満足です。 ……ちょっと感覚的過ぎますね。 男鹿さんの作り出す風景にホッとしてしまうのは、何でしょうね。 もう昔から慣れ親しんでいるので仕方ないのでしょうか。ある意味、幼い頃からの洗脳?になるのか、それともそうではないのか。ちょっと比較対象がないので不明です。 基本的に翁が親バカ通り越してバカ親になってしまっているので、もう、やきもきしながら見てました。 声優はジブリは俳優さんとかに割り振っているので、それほど声は気にならないかなーと思いきや、何故か上川さんと伊集院さんが頭の中でちゃんと本人出演されました。中の人への思い入れの問題でしょうか? 5人の公達エピソードもやりきった感がありますが、石つくりの皇子だけ、ちょっと違ったような気も……? あと、帝はわがまま過ぎて気持ち悪いっていうか、いや、いっそあそこまでいくと天晴。 色使いや筆タッチについては、前々から評価されていたけど、フリーハンドな感じやら意図的な塗りムラとかあるのに、崩れた感じを受けないのは純粋にスゴイなぁ、って。 以下、友人から「試しに書いてみたら?」と勧められたネタバレ考察です。 批評にありがちなクドクドしい文章&ネタバレなので、読むことはオススメしません。 この映画の宣伝文句は「かぐや姫の罪と罰。」である。 では、本作で扱われる「罪」と「罰」とはいったい何なのか? 劇中で、かぐや姫自身が、歌をきっかけに下界に興味を持ったことが「罪」であり、下界へ下されたことが「罰」であると告白するシーンがある。 この分かりやすいセリフを聞き、あぁ、キャッチコピーが言いたいことは、このことだったのだな、と納得された方も多いだろう。 だが、それは本当に罪であり、罰なのだろうか? かぐや姫は「罰」をつらいものとしては受け取っていない。むしろ、ラストでは、下界に残りたいと訴えている状況だ。本当に下界に下されたことは「罰」だったのだろうか。 あらためて本作の後半を振替ってみると、かぐや姫が悔いているのは、咄嗟のこととは言え「帰りたい」と思ってしまったことだ。それこそが「罪」ではないのだろうか。そして、最終的に月へと帰らなければならなくなってしまったことが「罰」。 また、捨丸に対し、彼とだったら幸せになれた、と話していたことを考えると、山での生活を捨てて都に行ったことが「罪」とも捉えることができる。 ここまで考えたところで、ふと、恐ろしいことに気がついた。 あのまま都に行くことがなければ、かぐや姫は月へ帰りたいと思うこともなく、野山に根付いた生活を続けていた。かぐや姫の言葉を信じればそうなる。 では、なぜ都へ上ったのか。 それは竹から小金が出てきたり、同じく竹から様々な衣が出現したことで、翁が「都へ上れとの天からの思し召し」と判断したからである。 だが、それは月の都の策略なのではないだろうか。 月の都が「下界に興味を示したかぐや姫」に対して下した罰とは、下界にその身を落としたことではなく、憧れを持った下界で汚れた都に嫌気を感じさせ、自ら帰りたいと思わせることなのではなかったか。 もし、そうだとしたら、なんと計算高く腹黒いものか。ラストシーンで無邪気に楽を奏でながらかぐや姫を迎えに来る月の使者が恐ろしくみえる。 さて、先ほど「汚れた都」という言葉を用いたが、ジブリにはどこか自然礼賛的な要素が含まれ、権力や文明を悪しき物として扱うパターンが多い。 今回も、かぐや姫に作法を教える「相模」や5人の公達など都人はかぐや姫にとって相容れない者として登場する。その最たる者が帝である。 強大な権力を振りかざす帝によって、かぐや姫は脅え、結果として破局をもたらす願いを持つことになる。 自然のまま生きることができなかったかぐや姫は、結果、原作通り月の都の使者に連れられて行ってしまうことになる。 そして、ここで1つの仕掛けがある。もう1つのエンディングの示唆である。 もし、翁に連れられて都へ行くことがなかったとしたら、捨丸と添うことができていたとしたら――― もちろん、捨丸の言うように、生活していく上で辛いことがたくさんあるし、それにかぐや姫が耐えられたのかどうかは分からない。だが、それでも本作を見た人にハッピーエンドを思い描かせるには十分だ。 あのシーンで、まさかの不倫逃避行か、と思った人は少なくないと思う。妻と幼い子どもを捨て、かぐや姫とどこまでも逃げる。だが、自然との営みを大事にするジブリらしくない結末だ。きっと、ラストは原作通りで良かったのだろう。 と、ここまで堅苦しく批評チックに書いてみたけれど、色々と勝手に書いてみたけれど、正直、読み返してイライラしますね。 あんまりこの手の批評文を読みきったことがないので、それらしく書けているかどうかは分かりませんが、まぁ、何とか友人のリクエストには応えられたのではないかと。 それとも、もっとルサンチマンとかレーゾンデートルとか、オマージュとか横文字使って煙に巻いた方が良かったのかなぁ? PR |
カレンダー
ブログ内検索
|